めちゃくちゃよかった……
・4話 十王院回
・5話 高田馬場回
・6話 鷹梁回
4話 十王院回
マダガスカル(出オチ)で笑ってたが笑ってる場合じゃなかった。
気がついたら国際レベルの貧富というか、異文化の観光消費の是非というか、強者の理論とか、それでも資源があるうちは夢があるのかなとか、なんか…つらくて……十王院財閥内部の確執以前にこういう概念でまず殺されることになるとは思ってなかったです。
財閥内部の揉め事については、ジジイの掌の上だったのかという一種の安心もありつつ、まだまだ波乱がありそうなので一男には気を引き締めて取り組んでいってもらいたい。ちょっと古風な気質なイメージがあるので、ゴルフとかもやらなきゃいけないんだろうな、大変だな…。でもマダガスカルまで行っちゃえばゴルフもへったくれもないわな。ペーパーカンパニーなのかと思いきやちゃっかり天然ガス採掘の実績まであげちゃって、よかったね一男、児玉の息子が培ってくれたこれも一種の愛なんだね。
ネブカドネザルについてはちょっとキンプリから離れた感情になってしまうので割愛します。ああいうのダメなんだよ、好きなんだわ、あれさえも私が異文化に押し付ける幻想になってしまうけど、その幻想を捨てられずにいる自分自身の話になってしまう。
一男にとっての愛って何になるんだろうな。一男に愛を教えてくれた人物は、財閥内部の闘争で足元すくわれて貶められて、それでもマダガスカルでの一男を支えてくれた。
その愛を受けて一男はフラミンゴになって、オレンジのフラミンゴはマダガスカルを救うんだよ! ゲロ泣きしたわ。泣かずにいられるか? 愛の連鎖だ、これは。愛をつなげていくこと、一男にも頑張ってほしい(一男はもう十分頑張っている)。
一男のプリズムショー、衣装含めて絵面はめちゃくちゃ面白いのに、目から涙がボロボロ出て止まらんわ。徹頭徹尾、最高の流れだった。
一男、スタイルも顔もめちゃくちゃ良くて、連続ジャンプは飛べなくてもそのナリだけで百万点だな〜と思った。最初キンプリを見たときはチャラメガネの一種だね〜という印象だったのに、作品を重ねるごとに人間としての器の深さが見えてきて、ユキノジョウ回での言動ももちろん、今回の十王院回でより深く彼の内面を好きになることができたと思っています。ただ懸念は、彼のあの態度は器の深さであると同時に諦めの良さなんじゃないかなという部分でもある。スタァになったところで、キングを目指しうるのか? そこまでいけないのか? 高校生の彼には、あまり時間は残されていないのかもしれない……またいずれ「進路」というキラーワードで私たちを刺してきてくれるのかもしれない。
高田馬場回
岡山………。香賀美回でも思ったが、以前から雑誌のインタビュー記事で明かされてきた出身地のくだりがこうやって消化されるとは全く思っていなくて、とにかく胸が苦しい。アイドル…じゃなかった、プリズムスタァも一人の人間で、親がいて、学生ならではの家庭の悩みがあって…という面を見せてきてくれる、苦難のシリーズですよ今回は。
背後の風景が山!川!な岡山でも法月仁の完璧なプリズムショーは見ることができて、そしてそれに憧れる子供もいるんだ!という描写。
高田馬場回は泥臭いシンデレラストーリーだったな。
高田馬場はプリズムショーの舞台上でも連続ジャンプを披露できる実力派であり、「その場」に現れることができる真のスタァであり、そこに至るまでの彼自身の努力があり、彼のことを理解してくれる人/家族もいるんだってこと、今まで匂わせるだけだったものがしっかり描かれていて、すごく理想の「高田馬場ジョージ」の表現に近かった。
そろそろソロ活動はいいけど、歌はどうするんだ…? 法月は「これまで通り」って言ってたから、相変わらずGS体制でいくのかな、そりゃそうか、でも高田馬場の歌も聞いてみたいな、下手でもいいから、公衆の面前でなくてもいいから、機会が欲しい。
めちゃくちゃよかった………。
鷹梁回
静岡〜〜〜そうくるか〜〜〜〜。
泣くとかそういう方向じゃなく、ただ辛かったな。鷹梁のアイデンティティはどこになるんだろう? 正直、あまり消化できてない部分が多い。プリズムショー以外の部分への悩みが印象強すぎて、家庭の問題への意識が勝ってしまうんだよな…。でも、それこそが鷹梁だったのかも、とか。
プリズムショーはなんなら一番攻撃的だったけどな…カツオの腹に銛を打つな! そのパワー、好きになっちゃうだろ、もともと好きだが!
でも欲を言わせてもらうと、みんなを包み込む優しさとか料理とかじゃない部分以外をプリズムショーで見せて欲しかったな、例えば闘志とか…。
獲物を仕留める漁師の眼差し、欲しかったよ。
勝ちたいという気持ち、見たかったよ。
それがないこと自体が鷹梁の魅力だったとしても、プリズムキングカップにせよプリズム1にせよ、点数で競わざるを得ない世界において、点数を気にしてない!って胸を張れるのは不動の頂点にいるもののみだと思うので…。
でも鷹梁、本当は泣き虫なんだろうなって思えたのはよかった。キンプラで速水にカレー食べてもらってワンワン泣いてたのはびっくりしたけど、今回、あの場面とかこの場面とか見て、弟妹を面倒見る鷹梁とそうではない鷹梁がいること、弟妹を世話する鷹梁には我慢の概念がつきまとうことがわかってしまって、そうではない…父母や神浜とのシーンで涙が描かれたの、解放されたのかな? それが素なのかな? と思えて、しんみりしてしまった。
神浜がお子様ランチを用意したのも、もちろんオバレの仲間のことが念頭にあってのことだろうけど、鷹梁が封じ込めたまま育て上げられなかった童心へのアプローチだったんじゃないかなと思えて、神浜の洞察力のなせる技だったのか? タイミングも何もかも、神がかったアクションだったのではないでしょうか。自分の気持ちに正直になれるのは子供の特権だったのかもしれない。
う〜ん、あまりまとまってる気がしないんですけど、鷹梁回を考えれば考えるだけスタァとしての鷹梁の可能性に辛くなってしまうので、逃げるためにビール飲んでたらどんどんわけわからなくなってしまった。辛〜い。とりあえず、今回はそういう感じで、よろしくお願いします。以上です。
このブログ、見終わって3時間くらいのインターバルでこのザマなので、記憶なんて不確かなものだよな。はあ。オレンジのフラミンゴの曲、早く欲しいな…。