先週末、窓の外で台風が猛威を振るっている中、私は十二国記の予習をしながらブルーレイを見ていました。
ちなみに十二国記を今から読もうとしている方がもしいらっしゃれば是非「魔性の子」から読んでいただきたい。私自身も最初に「魔性の子」に触れてその世界観の奥深さ、不透明性に心惹かれて十二国記シリーズそのものに手を出した経緯がありますので、まずここから、自分と作風の距離感を測ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに十二国記ないし「魔性の子」では、強い風と雨がとても重要な役割を果たすものなので、台風の音を聞きながら読む十二国記、なかなか趣深いものでした。
いうても台風の音、ブルーレイの内容に負けて全然印象に残ってないですけど…。
で、KING OF PRISM -Shiny Seven Stars- 第2巻を見ていたんですよね(感想はこちら)。
それでやっぱり思ったんですよ、十王院、最高だな……って……。
(別件なんですが、鷹梁について、ようやく少しわかってきたような気がしています。彼は戦う男ではなかったんだということです。
今までみんなの港であるという役割で自らを縛っていた彼が、自分の意思をもち、それを信じて向き合えるようになる。そういう成長が芯だったのだと思いました。
戦闘民族に囲まれすぎて、戦わない男がいるということをすっかり忘れていた。というか、家庭内?の彼は完全に戦う男だったじゃないですか、そうでもなきゃ香賀美を椅子に縛り付けたりなんぞするものかよ)
今まであまり眼鏡をかけた男に興味がなくて、理由は特にはないんですけど、デコを出すというシンボルを与えられる男の内面にどうしようもなく心惹かれてしまう性癖の逆サイドということなのでしょうか。眼鏡をかけているというシンボルを与えられた男に全く興味を抱けない……。
ただやはり性癖も一枚岩ではないので、年月によって変わりもするし、新たに出会った男によって変えられたりもするわけだ。
雑魚ちゃんが何の話をしようとしているのか。
勘の良い方は既にお気づきかもしれませんね。
そう、HiGH&LOW THE WORST の話ですね。
轟洋介〜〜〜〜〜〜〜〜〜……。
ザワ見て一番の感想は、轟洋介に対する「これ以上好きにさせないでくれッッッ」だったし、二番目の感想は「ジャム男は俺が幸せにしてやる……」です。ちなみにドラマの方は未視聴です(ただしドラマ情報は常に目から入ってくる環境にある)。
まず轟は鬼邪高校の全日クラスの中で「一番」強い男なんですよ。そんな彼も、定時クラスの「てっぺん」村山には敵わない。ザワ以前にも戦いを挑んで負けているし、ザワ中でもまた敗北してしまう。さらに村山はザワで鬼邪高校を卒業してしまった(でもあれは卒業ていうか中退だと思います)。
そうすると暫定的に轟が全校で「一番強い」わけですが、村山には敵わないままなんだよな。その、一番なのに満足できない感じがまずひとつ推せるポイントなんですよ。飢えてる男が好きなので……。
そんな中、全日クラスにひとりの男が転入してくる。花岡というのですが、花岡は鬼邪高生の中にも出身者が多い「絶望団地」(通称)で暮らしていた小学生時代があり、そのころのよしみと、本人の腕っ節、また底抜けに明るい懐っこさを武器に、全日の不良生徒たちの人心を次々掌握していきます。
もともと轟は不良生徒ではなく、むしろ彼らに搾取される側の立ち位置でした。それが己の決心と努力で強さを手に入れ生まれ変わり、かつて植えつけられた憎しみから不良生徒を下し続けてきた経緯があるんですよね。
だから轟は「一番強い」存在としての「てっぺん」は目指しても、生徒たちを従えるボスという立ち位置を求めることはない(辻&芝の2人だけは轟についていく、という事実も推せる…ただし経緯はよくわからん)。
それと引き換え花岡は、鬼邪高校という看板を背負う気持ちが既にある。自分は鬼邪高校の一員であり、生徒たちのことを自分の仲間だと認識している。
この対比の中で、ハイローは常に仲間との絆を描いてきた作品だから、どうしたって花岡が主人公になってしまうし、村山も轟に対して「花岡は轟にはないものを持っている」という助言を残すわけです。轟が敵わない部分がある男がまた出てきてしまった。
一番なのに、一番になれない。
一番なのに、一番ではないと言われてしまう。
みんなの中の「一番」は、常に違う男の持ち物として輝いている。
この身を引き裂かれそうな矛盾が、彼に異質な輝きを与えている。オタクはそれを好んでしまう…。そうだろ……?
そして、それでも轟が「一番強い」事実は頑として揺るがない、そういう描写が諸所にあるところもポイントです。
花岡は自分のチームのメンバーに「轟は花岡より強い」と言い切られてしまいますし、作中の強敵との喧嘩でも、花岡や他の鬼邪高校が苦戦する中、轟ひとりバチバチに技を決めまくって、敵の四天王相手を立ち上がれなくなるほどに痛めつけてしまいます(花岡の強さはあまり強調された描かれ方をしておらず、四天王とのタイマンにも至っていない)。
また、全日の生徒の中で「てっぺん」村山と戦うに至ったのは轟だけです(しかも助言までもらってる)。花岡も村山と戦うことはできなかった。それは村山がそれを受けなかったからに他ならないのですが、村山に己を受け入れさせた轟というあり方はもう本当に、確かに、あの場で一番強いんですよ。
そして、物語の最後、轟は花岡を認めます。花岡の隣で、その発言を取り上げて盛り立てようとする。
王が別の王のもとに下る、それでも己が勝ち得た「一番」の称号は渡さない。
こんな構図がこんなところにあるなんて……思っていなかった……。本当に好き……。
深く刻まれた性癖の前に人間の理性なんて無力ですよ。魂の輝きは外見に妨げられない。こんな男がメガネをかけているなんて思っていなかった。
ウウ〜〜〜〜……。
あとこれは関係あるようでないようでちょっとだけあるんですが、前田公輝のムニュニュってなってる上唇の形が好きなんですよね。昔デイアフタートゥモローを見ていた時にジェイク・ギレンホールの唇をずっと見ていたことがあり、ああいうムニュニュになってるのすごく好きで……。
それもちょっと関係してるんだろうなと思ったりしています。
アイシ19巻カラーページの円子令司の上唇に落ちる影の形から、彼もそういうムニュニュの持ち主なのでは?と勝手に思っている節もありますし。
唇の話ていうか眼鏡の話をするつもりだったので話を戻すと、最近呪術廻戦という漫画を読んでいて、これまた眼鏡の七海というキャラクターに心惹かれつつあるので、だいぶ好みに影響が出ているなと感じているわけです。彼がどんな生き様を見せてくれるのか、過去のことは結構教えてくれているのですが、未来について、これからが楽しみです。
そんなわけで、当方と近似の性癖を抱えている各位には、ぜひぜひザワを見に行って欲しいなと思っています。そんな人間がいるのかどうかは…私にはわかりませんけど……。
本日は不安定な天候の中、当サークルに足をお運びいただきありがとうございました。
拙作を手に取っていただいた皆様には少しでもお楽しみいただければ幸いです。
通販はboothにて、ご確認ください。
次回イベントは2/23 HARU COMIC CITY 26(東京)への参加を予定しています。
現時点では、FE/鷹鴉の構想があります。
詳細決まりましたら告知しますので、お待ちください。
なんか今日は延々といかに鈴木伸之が許せない男なのか、そしてジャム男への慈愛について介錯人と意見を交わしあってしまい、死にそびれました。逆に毎秒死んでた気もする。互いに互いの首をはねあっている。
以下、作業の変更点に関する備忘。
今回の新刊のトーン処理について、伽羅貘の方は60線/inchで、グラシエの方が85線/inchでと変えてみています。
絵柄の問題で主線が細くなりがちなので、85線の方がバランスがいいかもしれないなという実感がありました。60線だとトーンのドットの中に主線が埋もれる感覚があったので常々悩んでいたものがこれで解決しそうです。
次回は80線で入れてみるかもしれません。
アナログで漫画を描くことが主流だった頃には、トーンといえば60線、実際市場に出回っているものも大半が60線だったと記憶しています。
ただ、これがそのまま印刷されることはなく、印刷サイズより一回り大きく原稿を作成し、それを縮小して印刷することが主だったということをすっかり失念していました。つまり、アナログで60線で作成された原稿は印刷時に縮小され、線数も70-85に増える(縮小パーセンテージによる)ということです。
……というのをtwitterで読んだので、やってみました。
主線を太く描ければ解決したかもしれないのですが、よっぽど難しかったです。
なかなか「漫画ってどう描く?」みたいな話をする相手がいないので1人でコツコツやってます。
今後ともおつきあいのほどよろしくお願いいたします。
また直近12時間での告知になってしまったし、なんならこのブログの更新自体が3ヶ月ぶりですね。
もっとこう、グラブルとかザワとか十二国記とかの話をしていきたいので、10-11月は色々更新したいな〜という、気持ちはありつつ。
表題の件、告知です。
明日のスパーク2日目、西2ホールチ74aで広げてます。
頒布物は新刊2種と既刊1種です。全て32ページ、500円/冊です。
当方天候の影響を受けにくい上、いつもの売り子…というか介錯人にご一緒いただく予定なので、いつきていただいても大丈夫です。と思ったけど多分14時ごろには撤収済みだと思います。よろしくお願いします。
以下サンプル。
「白心」嘘喰い/伽羅貘(R18)
MMOゲーム・プロトポロスの闘技場で斑目との再会を果たした伽羅は、斑目がゲーム内で構築していた協力関係の一員となる。そこにはかつて斑目が持たなかったもの、そして伽羅が羨まなかったものがあった。
「さいわいを待つ」GBF/グラシエ
七星剣を覚醒させたグランの元に現れては 騒動を巻き起こして去っていくシエテ。
天星剣王を自称する彼は グランに七星剣のさらなる覚醒を促すが……。
サンプルの時点でお分りいただけると思うんですけど、グラブル、描画工数がやばくないです????? 剣も鎧も描けないのだが???
もともとファンタジー畑にいたとはいえ、鳥だの獅子だのは武器も防具も身につけませんので……。
しかも今回は嘘喰いの方でも(ちょっとだけ)鎧描いてるんだよな。なんでだろうな……現代日本ジャンルだと思ってたんだけどな……。
当日の諸連絡はTwitter【@zacoinfo】にて、また通販はboothにて。
お気をつけてお越しください。