先週末、窓の外で台風が猛威を振るっている中、私は十二国記の予習をしながらブルーレイを見ていました。
ちなみに十二国記を今から読もうとしている方がもしいらっしゃれば是非「魔性の子」から読んでいただきたい。私自身も最初に「魔性の子」に触れてその世界観の奥深さ、不透明性に心惹かれて十二国記シリーズそのものに手を出した経緯がありますので、まずここから、自分と作風の距離感を測ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに十二国記ないし「魔性の子」では、強い風と雨がとても重要な役割を果たすものなので、台風の音を聞きながら読む十二国記、なかなか趣深いものでした。
いうても台風の音、ブルーレイの内容に負けて全然印象に残ってないですけど…。
で、KING OF PRISM -Shiny Seven Stars- 第2巻を見ていたんですよね(感想はこちら)。
それでやっぱり思ったんですよ、十王院、最高だな……って……。
(別件なんですが、鷹梁について、ようやく少しわかってきたような気がしています。彼は戦う男ではなかったんだということです。
今までみんなの港であるという役割で自らを縛っていた彼が、自分の意思をもち、それを信じて向き合えるようになる。そういう成長が芯だったのだと思いました。
戦闘民族に囲まれすぎて、戦わない男がいるということをすっかり忘れていた。というか、家庭内?の彼は完全に戦う男だったじゃないですか、そうでもなきゃ香賀美を椅子に縛り付けたりなんぞするものかよ)
今まであまり眼鏡をかけた男に興味がなくて、理由は特にはないんですけど、デコを出すというシンボルを与えられる男の内面にどうしようもなく心惹かれてしまう性癖の逆サイドということなのでしょうか。眼鏡をかけているというシンボルを与えられた男に全く興味を抱けない……。
ただやはり性癖も一枚岩ではないので、年月によって変わりもするし、新たに出会った男によって変えられたりもするわけだ。
雑魚ちゃんが何の話をしようとしているのか。
勘の良い方は既にお気づきかもしれませんね。
そう、HiGH&LOW THE WORST の話ですね。
轟洋介〜〜〜〜〜〜〜〜〜……。
ザワ見て一番の感想は、轟洋介に対する「これ以上好きにさせないでくれッッッ」だったし、二番目の感想は「ジャム男は俺が幸せにしてやる……」です。ちなみにドラマの方は未視聴です(ただしドラマ情報は常に目から入ってくる環境にある)。
まず轟は鬼邪高校の全日クラスの中で「一番」強い男なんですよ。そんな彼も、定時クラスの「てっぺん」村山には敵わない。ザワ以前にも戦いを挑んで負けているし、ザワ中でもまた敗北してしまう。さらに村山はザワで鬼邪高校を卒業してしまった(でもあれは卒業ていうか中退だと思います)。
そうすると暫定的に轟が全校で「一番強い」わけですが、村山には敵わないままなんだよな。その、一番なのに満足できない感じがまずひとつ推せるポイントなんですよ。飢えてる男が好きなので……。
そんな中、全日クラスにひとりの男が転入してくる。花岡というのですが、花岡は鬼邪高生の中にも出身者が多い「絶望団地」(通称)で暮らしていた小学生時代があり、そのころのよしみと、本人の腕っ節、また底抜けに明るい懐っこさを武器に、全日の不良生徒たちの人心を次々掌握していきます。
もともと轟は不良生徒ではなく、むしろ彼らに搾取される側の立ち位置でした。それが己の決心と努力で強さを手に入れ生まれ変わり、かつて植えつけられた憎しみから不良生徒を下し続けてきた経緯があるんですよね。
だから轟は「一番強い」存在としての「てっぺん」は目指しても、生徒たちを従えるボスという立ち位置を求めることはない(辻&芝の2人だけは轟についていく、という事実も推せる…ただし経緯はよくわからん)。
それと引き換え花岡は、鬼邪高校という看板を背負う気持ちが既にある。自分は鬼邪高校の一員であり、生徒たちのことを自分の仲間だと認識している。
この対比の中で、ハイローは常に仲間との絆を描いてきた作品だから、どうしたって花岡が主人公になってしまうし、村山も轟に対して「花岡は轟にはないものを持っている」という助言を残すわけです。轟が敵わない部分がある男がまた出てきてしまった。
一番なのに、一番になれない。
一番なのに、一番ではないと言われてしまう。
みんなの中の「一番」は、常に違う男の持ち物として輝いている。
この身を引き裂かれそうな矛盾が、彼に異質な輝きを与えている。オタクはそれを好んでしまう…。そうだろ……?
そして、それでも轟が「一番強い」事実は頑として揺るがない、そういう描写が諸所にあるところもポイントです。
花岡は自分のチームのメンバーに「轟は花岡より強い」と言い切られてしまいますし、作中の強敵との喧嘩でも、花岡や他の鬼邪高校が苦戦する中、轟ひとりバチバチに技を決めまくって、敵の四天王相手を立ち上がれなくなるほどに痛めつけてしまいます(花岡の強さはあまり強調された描かれ方をしておらず、四天王とのタイマンにも至っていない)。
また、全日の生徒の中で「てっぺん」村山と戦うに至ったのは轟だけです(しかも助言までもらってる)。花岡も村山と戦うことはできなかった。それは村山がそれを受けなかったからに他ならないのですが、村山に己を受け入れさせた轟というあり方はもう本当に、確かに、あの場で一番強いんですよ。
そして、物語の最後、轟は花岡を認めます。花岡の隣で、その発言を取り上げて盛り立てようとする。
王が別の王のもとに下る、それでも己が勝ち得た「一番」の称号は渡さない。
こんな構図がこんなところにあるなんて……思っていなかった……。本当に好き……。
深く刻まれた性癖の前に人間の理性なんて無力ですよ。魂の輝きは外見に妨げられない。こんな男がメガネをかけているなんて思っていなかった。
ウウ〜〜〜〜……。
あとこれは関係あるようでないようでちょっとだけあるんですが、前田公輝のムニュニュってなってる上唇の形が好きなんですよね。昔デイアフタートゥモローを見ていた時にジェイク・ギレンホールの唇をずっと見ていたことがあり、ああいうムニュニュになってるのすごく好きで……。
それもちょっと関係してるんだろうなと思ったりしています。
アイシ19巻カラーページの円子令司の上唇に落ちる影の形から、彼もそういうムニュニュの持ち主なのでは?と勝手に思っている節もありますし。
唇の話ていうか眼鏡の話をするつもりだったので話を戻すと、最近呪術廻戦という漫画を読んでいて、これまた眼鏡の七海というキャラクターに心惹かれつつあるので、だいぶ好みに影響が出ているなと感じているわけです。彼がどんな生き様を見せてくれるのか、過去のことは結構教えてくれているのですが、未来について、これからが楽しみです。
そんなわけで、当方と近似の性癖を抱えている各位には、ぜひぜひザワを見に行って欲しいなと思っています。そんな人間がいるのかどうかは…私にはわかりませんけど……。
めちゃくちゃよかった……
・4話 十王院回
・5話 高田馬場回
・6話 鷹梁回
4話 十王院回
マダガスカル(出オチ)で笑ってたが笑ってる場合じゃなかった。
気がついたら国際レベルの貧富というか、異文化の観光消費の是非というか、強者の理論とか、それでも資源があるうちは夢があるのかなとか、なんか…つらくて……十王院財閥内部の確執以前にこういう概念でまず殺されることになるとは思ってなかったです。
財閥内部の揉め事については、ジジイの掌の上だったのかという一種の安心もありつつ、まだまだ波乱がありそうなので一男には気を引き締めて取り組んでいってもらいたい。ちょっと古風な気質なイメージがあるので、ゴルフとかもやらなきゃいけないんだろうな、大変だな…。でもマダガスカルまで行っちゃえばゴルフもへったくれもないわな。ペーパーカンパニーなのかと思いきやちゃっかり天然ガス採掘の実績まであげちゃって、よかったね一男、児玉の息子が培ってくれたこれも一種の愛なんだね。
ネブカドネザルについてはちょっとキンプリから離れた感情になってしまうので割愛します。ああいうのダメなんだよ、好きなんだわ、あれさえも私が異文化に押し付ける幻想になってしまうけど、その幻想を捨てられずにいる自分自身の話になってしまう。
一男にとっての愛って何になるんだろうな。一男に愛を教えてくれた人物は、財閥内部の闘争で足元すくわれて貶められて、それでもマダガスカルでの一男を支えてくれた。
その愛を受けて一男はフラミンゴになって、オレンジのフラミンゴはマダガスカルを救うんだよ! ゲロ泣きしたわ。泣かずにいられるか? 愛の連鎖だ、これは。愛をつなげていくこと、一男にも頑張ってほしい(一男はもう十分頑張っている)。
一男のプリズムショー、衣装含めて絵面はめちゃくちゃ面白いのに、目から涙がボロボロ出て止まらんわ。徹頭徹尾、最高の流れだった。
一男、スタイルも顔もめちゃくちゃ良くて、連続ジャンプは飛べなくてもそのナリだけで百万点だな〜と思った。最初キンプリを見たときはチャラメガネの一種だね〜という印象だったのに、作品を重ねるごとに人間としての器の深さが見えてきて、ユキノジョウ回での言動ももちろん、今回の十王院回でより深く彼の内面を好きになることができたと思っています。ただ懸念は、彼のあの態度は器の深さであると同時に諦めの良さなんじゃないかなという部分でもある。スタァになったところで、キングを目指しうるのか? そこまでいけないのか? 高校生の彼には、あまり時間は残されていないのかもしれない……またいずれ「進路」というキラーワードで私たちを刺してきてくれるのかもしれない。
高田馬場回
岡山………。香賀美回でも思ったが、以前から雑誌のインタビュー記事で明かされてきた出身地のくだりがこうやって消化されるとは全く思っていなくて、とにかく胸が苦しい。アイドル…じゃなかった、プリズムスタァも一人の人間で、親がいて、学生ならではの家庭の悩みがあって…という面を見せてきてくれる、苦難のシリーズですよ今回は。
背後の風景が山!川!な岡山でも法月仁の完璧なプリズムショーは見ることができて、そしてそれに憧れる子供もいるんだ!という描写。
高田馬場回は泥臭いシンデレラストーリーだったな。
高田馬場はプリズムショーの舞台上でも連続ジャンプを披露できる実力派であり、「その場」に現れることができる真のスタァであり、そこに至るまでの彼自身の努力があり、彼のことを理解してくれる人/家族もいるんだってこと、今まで匂わせるだけだったものがしっかり描かれていて、すごく理想の「高田馬場ジョージ」の表現に近かった。
そろそろソロ活動はいいけど、歌はどうするんだ…? 法月は「これまで通り」って言ってたから、相変わらずGS体制でいくのかな、そりゃそうか、でも高田馬場の歌も聞いてみたいな、下手でもいいから、公衆の面前でなくてもいいから、機会が欲しい。
めちゃくちゃよかった………。
鷹梁回
静岡〜〜〜そうくるか〜〜〜〜。
泣くとかそういう方向じゃなく、ただ辛かったな。鷹梁のアイデンティティはどこになるんだろう? 正直、あまり消化できてない部分が多い。プリズムショー以外の部分への悩みが印象強すぎて、家庭の問題への意識が勝ってしまうんだよな…。でも、それこそが鷹梁だったのかも、とか。
プリズムショーはなんなら一番攻撃的だったけどな…カツオの腹に銛を打つな! そのパワー、好きになっちゃうだろ、もともと好きだが!
でも欲を言わせてもらうと、みんなを包み込む優しさとか料理とかじゃない部分以外をプリズムショーで見せて欲しかったな、例えば闘志とか…。
獲物を仕留める漁師の眼差し、欲しかったよ。
勝ちたいという気持ち、見たかったよ。
それがないこと自体が鷹梁の魅力だったとしても、プリズムキングカップにせよプリズム1にせよ、点数で競わざるを得ない世界において、点数を気にしてない!って胸を張れるのは不動の頂点にいるもののみだと思うので…。
でも鷹梁、本当は泣き虫なんだろうなって思えたのはよかった。キンプラで速水にカレー食べてもらってワンワン泣いてたのはびっくりしたけど、今回、あの場面とかこの場面とか見て、弟妹を面倒見る鷹梁とそうではない鷹梁がいること、弟妹を世話する鷹梁には我慢の概念がつきまとうことがわかってしまって、そうではない…父母や神浜とのシーンで涙が描かれたの、解放されたのかな? それが素なのかな? と思えて、しんみりしてしまった。
神浜がお子様ランチを用意したのも、もちろんオバレの仲間のことが念頭にあってのことだろうけど、鷹梁が封じ込めたまま育て上げられなかった童心へのアプローチだったんじゃないかなと思えて、神浜の洞察力のなせる技だったのか? タイミングも何もかも、神がかったアクションだったのではないでしょうか。自分の気持ちに正直になれるのは子供の特権だったのかもしれない。
う〜ん、あまりまとまってる気がしないんですけど、鷹梁回を考えれば考えるだけスタァとしての鷹梁の可能性に辛くなってしまうので、逃げるためにビール飲んでたらどんどんわけわからなくなってしまった。辛〜い。とりあえず、今回はそういう感じで、よろしくお願いします。以上です。
このブログ、見終わって3時間くらいのインターバルでこのザマなので、記憶なんて不確かなものだよな。はあ。オレンジのフラミンゴの曲、早く欲しいな…。
見ましたか? KING OF PRISM -Shiny Seven Stars- (以下SSS)を。
全国の劇場で公開中です。
ところで3/2(土)公開なのに田舎の方では4/13(土)まで公開されないの、どういう事情なのか? テレビ放送の方が先に始まってしまうのでは?
※今回のキンプリは、4/8(月)放映開始のテレビシリーズ全12話を劇場先行公開するという試みであり、劇場版は3話ずつひとまとまりで全4編を3週間毎に公開、3/2からは第一弾(テレビシリーズ1〜3話相当分)公開中、3/23からは第二弾(テレビシリーズ4〜6話相当分)が公開予定です。
テレビシリーズ化、本当におめでとう。
ということで、見てきたわけですが。
しょっぱな第1話冒頭からスペースざこちゃんになってしまった。
第1話は導入編として、世界観や共通設定、これまでのキンプリ・キンプラのあらすじが説明され、同時にテレビシリーズの立ち位置が表明されています。それがあのキンプリ特有のものすごいスピードで進んでいくものだから、キンプリ・プラ視聴済みの身でもそこはかとない置いてきぼり感を味わうことになりました。
が、これがクセになる……。アイドルの卵たちに置いてきぼりにされるために見に行ってるようなもんだと思っているよ。親切にされたくない。みんなには周りを顧みずに自分の決意を信じてまっすぐ前に進んでいってほしいんだ。その結果として発生する情報量の暴力で殴られたいだけなんだよ。ついていけないやつはバンバン切り捨てていって欲しい、そうして残った連中で、俺たちの偶像を囲むんだ…(ぐるぐる目)。
そう考えるとあのオバレのあり方はすごく理想的なんだよな…。
とか言ってるけど、朝帰りのくだり、正直ついていくのにかなり必死だったよ、何しろアルコール摂取中だからね。ビール飲みながらオバレのライブ生放送見てる気分のところに、オバレとお酒飲んでたら終電逃して朝帰りコースの妄想ぶち込まれると思ってないじゃん? 素直に「えっ?」ってなってしまった。
プリズムジャンプで朝帰りを表現するな! 5歳児だって見にきてるんですよ(ビールのカップ振り回しながら)。
それで、物語としては、前回(キンプラ)速水ヒロがキングオブプリズムの座に選出されたプリズムキングカップには不正があった! と主張する法月仁によってプリズム1なる新しい大会が設定され、エデロのみんなとシュワロのみんながガチンコ対決する流れになります。
第1話でこの説明があり、そして続く第2話からはそれぞれのメンバーにスポットライトが当たり、各々自分が抱える問題に向き合い、決意を新たに大会に挑んでいきます。
今回、第2話では立花ユキノジョウが、第3話では香賀美タイガがピックアップ対象でした。
いや〜しんどかった、見ててあまりにも辛い。もちろん最後には救いというか、解決が用意されてめでたしめでたしとして落ち着くんだけど、そこに至るまで、たった1話25分の中にここまで感情を詰め込めるんだ!? という驚きとともに、彼らの抱える問題の、個人的なようでいて大いに普遍性をはらんでいる様にやっぱり泣いてしまう…。
キンプラでプリズムキングカップへの出場を辞退し、シンに出場させるように提案したユキノジョウが抱える問題。歌舞伎一家の跡取りで、歌舞伎役者とプリズムスタァの二足の草鞋を穿く彼は、どちらの舞台でも自分の演技を掴みきれずにいる。
どちらもやりたいことのはずなのに、どちらかに打ち込めば、そうではなかった方から逃げていることになってしまうのか? ましてや歌舞伎界では連綿と続く一族の血を受け継いだ唯一の身であり、父も母も、ユキノジョウには歌舞伎役者として立ってほしいと強く願っている。
答えを出せないままプリズムカップには出られない、と考えたユキノジョウは、キンプラではシンに出場権を譲ってしまった。
SSSでシンは「あれはどうして?」とユキノジョウに直接尋ねたものの、ユキノジョウは「シンのプリズムショーが見たかった」とはぐらかしてしまう。素直なシンはこれを聞いて喜び、結局ユキノジョウの本音は明かされない。
これを影で聞いていたのが、ユキノジョウと同学年、高校2年生組の十王院と鷹梁。この時のふたりの表情、もう最高。
その後、高校生3人は風呂場で一緒になり、ユキノジョウが己の境遇、不安、焦りなどの感情を吐露する流れになります。
ただ、ここすごく真面目なシーンのはずなのに、風呂場で繰り広げられてるおかげで全員全裸なんだよなあ…ユキノジョウが握り締める拳なんて、お尻の真横でさ…劇場のどでかいスクリーン満面のユキノジョウの生尻、見られるのは今だけですよ。
劇場へ行きましょう。その際には是非ビールをどうぞ(何の話だ?)。
そんなこんなあって、ユキノジョウは無事に課題を乗り越え、プリズム1の舞台に立ちます。
そうして始まったプリズムショー。歌舞伎役者として、そしてプリズムスタァとして。どちらの名にも恥じぬプリズムショーを作り上げたユキノジョウの姿に、歌舞伎役者としてのユキノジョウを望むばかりだった父母も心を打たれます。
プリズムスタァとしてのユキノジョウは、プリズムジャンプが飛べなくなってしまったシンに指導を施したり、そもそもプリズムキングカップへの出場を推薦されていたのは彼ですから、相当の実力があったと推測されていました。そんなユキノジョウが、歌舞伎の所作を取り入れた独自の4連続ジャンプを成功させ、圧倒的な地力を披露してくれたのです。
プリズムショーで泣かすの、ほんと勘弁して。もう、歌とか全然記憶がない。
2回見ても、3回見ても、後の流れがわかっているのでこの後ああなるんだ…なんて考えるせいで逆に泣くシーンが増えてしまって、結局見るごとに記憶を失う時間が長くなってるからな?
キンプリ〜キンプラで描かれてきたことを思い出すシーンがたくさんあって、今までシンを中心に描かれてきた生活、時間、人間関係を私たちが知っているからこそ成り立つ濃厚な25分という感じだった。
で、だ。
十王院と鷹梁だよ。
どうすんだよあいつら、感情バカ重いっていい加減わかってきてるぞ!?
十王院、「俺たちの代表として、ユキノジョウのプリズムショーが見たかったんだ」って面と向かって言っちゃう。悔しいよって。長い時間暮らしてきたエーデルローズの進退を、年下の、この前入ってきたばかりのシンに背負わせて不甲斐ないよって。
だけど実力がものを言うこの世界で、自分の力では通用しない。ユキノジョウならって思ってた。だけどそのユキノジョウも万全ではなかった。
それでも、ユキノジョウの抱える問題を知った時には「一族の重圧って、受けたことのある人間じゃないと理解できないよね」だなんて、同調しちゃう。十王院財閥の嫡男が受ける重圧。専務取締役という立場とプリズムスタァという夢。とはいえスタァとしての実力は未だ描かれず、どちらかというとショーには消極的な印象さえ受ける。
十王院回、そこはかとない予感だけで今からもうすでに辛いぞ。
そして鷹梁、あいつも絶対やばいからな。
ユキノジョウがシンをケムに巻いてしまった時のあの顔。
悩みがあるのなら相談してほしい、力になりたい。そうやって言いながら。
プリズムキングカップにはシンを推薦すると言うユキノジョウに、「君がそうしたいのなら、僕もそれがいいと思う」と笑いかける。それを聞いた十王院は顔をしかめる。
お、お前の意思はどこだ〜〜〜〜〜〜!!!!!
お前はどこにいる? どこにいたいんだ?
プリズムショーに消極的なのは鷹梁もそうだと思う。高校2年生という年頃、将来を考えてしまうのかもしれない。スタァとして芽が出ない自分は、どうすればいいのだろう?
更に一族の重圧のくだり、鷹梁にも適応されてしまうのだろうか? SSS、家と自分みたいなテーマは確実に含まれている。
本当に怖い。
十王院回(4話)と鷹梁回(6話)を含む劇場版第2弾は3/23(土)から公開開始!
怖いよ〜〜〜〜〜〜〜!!!!
5話は高田馬場ジョージ回だから、これはこれで絶対つらい、ズンドコから這い上がる男が見れると期待している、這い上がった先でしがみつき、なお上を目指す男、大好きだからよ!
ハァハァ、本当にやばい、書きながら思い出し涙をこぼしてしまった。今公式HP見てたらおまけムービーが週替わりでやってるみたいだから、今週また見に行ってしまうかもしれない…。オタク、業が深いので何度でも死に、何度でも蘇るぞ。
以上、SSS感想でした。
香賀美回は、なんというか、美しかったです。
仁科への香賀美の思いとか、それにまつわるあれこれとか、香賀美が仁科やシンのプリズムショーと出会って何を学び、どう昇華したのかが見られて、本当に良かった。
それはそれとして仁科の人タラシムーブが度を越してて震え上がってしまった。香賀美、気をつけろよ……。仁科はオバレの手にしか負えないと私は思うね。あんわかにはかわいそうなことだが…。
『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』
圧倒的な流れに身をまかせる感覚、相変わらずでした
以下、どう考えてもネタバレなので宜しくお願いします
***
まず、今回通常上映と応援上映の両方を見た上で思ったのが、
「今作は応援上映もいいけど通常上映の方がより楽しめるのではないか…?」
ということです。
応援してる場合じゃない。
今回の映画の中心となるのはオバレがそれぞれ自分のしたいことやあるべき姿を見つけ、
取り組んでいく様子だったように思います。
エデロメンバーも、プリズムショー以外の場面での活動をしていて、悩んだり衝突したり色々あります。
一見応援したいことのように思いますが、実際見ていくと
応援するよりは見守るべきなのではないか?という
思いが芽生えてゆくわけですね。
そんな感じで前半は推しを物陰から見守るモブおじさんのごとく息を殺してしまうわけです。
一方の後半ではプリズムキングカップが始まり、怒涛の連続プリズムショーの時間になります。
ここで光る棒振り回して声援送るぞ!と思わなくもないんですが、
なんか、プリズムショーにかける各位の思いがあまりにもアツくて、
涙が止まらなさすぎて棒振ってる余裕がない。
アレク→タイガ→カヅキ→シン→ルヰ→ヒロ の構成・演出が本当に神がかっていて、
神話だし建国譚だし破壊・支配と再生・解放とか王とか民とか奴隷とか盛りだくさんで、
キングの称号の限りないヤバさを完全に理解しましたね…。
あとルヰの苦悩と美しさが凄まじく、声を出していい感じじゃなさすぎる。
もちろんシンのこちらに呼びかけてくるようなプリズムショーには応えなければ…と思うし、
ヒロがオバレのヒロではなく、一人のアイドルであるヒロとして
プライドと気高さを持って私たちを幸せにすると言ってくれたところも
やはり応えたい場面ではあるのですが、
そこまでの彼らの運命や苦しみが走馬灯のように脳裏を駆け巡っていて、
声出すより涙流すので忙しいんだよマジで。
声出してる場合かよ。
とはいうものの、合いの手はいれたい。
「YES!」とか「FREEDOM!」とか、そういうのは言いたい。
そういうとこだったら光る棒もぶん回したい。
早く円盤が欲しい、家で一人で静かに応援したい…。
どうしたらいい?
っていうのが大枠の感想になります。
小さいとこ突いてったらきりがないんですけど、どうしたらいいですか?
***
そういえば、「香賀美」で確定みたいですね
で、基本的には苗字で呼んでるのになんで十王院のことだけカズオって呼んでるわけ?
あと最初「相手の嫌いな食べ物をわからないようにして料理に混ぜるのが趣味」みたいなこと言ってたのに
なんで今回カレーに堂々と姿そのまま嫌われてるピーマンとかニンジンとか入れてるんですかね…?
隠してやるんじゃなかったんですか!?!??!?!?!
もしかしてあのゴリラはアメとムチ男なのでは?
そういえばコウジも今回ムチな側面やばくなかった?
あのゴリラのリスペクトの仕方がわからないよ…
何を見習ってるんだよ…あと早くプリズムジャンプ見せてよ……
えっ見た? 見たよね
見たんですけど…すごかったですね…
スケール感アップしすぎじゃない?
宇宙で戦争してたよ
でもセーラームーンだった、ガンダムじゃなかった
内容としてはなんだろう…こう…ファン投票が実になってる…というか…
多分キャラの定まってなかった部分がしっかり決まって、それでキンプリ当時よりも魅力も上がってるんじゃないかなあと感じました
ミナトの香賀美呼びは確定しましたしね…
だいたいの腐女子は開始即座に死ぬし、そうじゃなくても終わりがけに死ぬからみんな夜の墓場で運動会コースってわけよ
腐女子的には、というか推しカプ的には、ほんとなんで?っていうかそんな赤面しなくてええやんけ…ええ…ずるい…
人間だった……
みんな泣きすぎだよね、わかるんだけど、でも泣く男好きでしょ?好きだよ、鼻水垂らして泣く様なんてほんとに大好物だよ、なあ速水ヒロ……
起きたらまた見に行くので今晩はおやすみ
キンプリ4DX見てきました。風がすごかったです。結構寒いのでこれから行かれる方は上着を持ってったほうがいいかもしれません。楽しんできてください。
さて。
キンプリの円盤の特典映像見ましたか?
私は見ました。
ショートアニメ、やばくないですか?
以下完全にネタバレなのでご容赦ください。
何が一番やばかったって鷹梁ミナトが完全にボスゴリラだったところです。
鷹梁ミナト、私はママだと思ってました。
優しいしゃべり口とか、シンに山田さんとかカケルとかタイガとか紹介してあげたり、ご飯のお世話をしてあげてたりするとこを見て、憧れのママ像に心を打たれてたんですよ。
応援上映に行くたびにオギャバブおんぶにだっこで水色の光る棒振り回してたんです。
シンとコウジの秘密のプリズムバトルを目撃して放心してるママを見てはシンミナだ!!!っつって騒いでたわけです。
実際ショートアニメの第一声は「ごはんできたよ〜」だったのでママ〜〜〜!!!っつって見始めたんです。
ところがどっこい、その後が完全にボスゴリラ。
時期的には、本編後、クリスマスパーティーに向けてみんなでする出し物?について考えよう!みたいな感じで、7人集まってたところで、香賀美タイガが面倒がって散々抜け出そうとするんですけど、その度にボスゴリラの風格を漂わせた鷹梁ミナトが
「香賀美〜?」
っつって彼を引き戻すわけですよ。
待て、と。
待ってくれという話ですよ。
いま「香賀美」って呼んだ!??!?!?!?!「香賀美」!???!?!?!???!?!?
しかも結構腕ずくというか、ぐいぐい引っ張り戻す感じで、ちょいちょいカズオも「ダメだよ〜」っつって引き留めようとするんですけど、ボスゴリラの腕力が一番効いてる感じありましたよね。
挙げ句の果てに「縛っちゃおう」的なことを言い始めるんですよ、ボスゴリラは。
ロープ取り出して。椅子に。香賀美を。
続けて緊縛の補助役として駆り出される「西園寺」と「一条」…え…そんな…シン…じゃ…なかったの…?
待って…待ってくれ…脳の処理が追いつかない…。
鷹梁ミナトの性格が掴めない…。
とはいうものの、ボスゴリラの予兆は実はもうすでにあったじゃないですか。
なんてったって「俺のドルチェ」ですからね。5秒前まで「僕」っつってた男が突然「俺」とか言い出すようになって本当に驚いたのですが、まあこれも予兆の一つに過ぎなかったんですよ。
どれかの雑誌のインタビューで鷹梁ミナトは群を抜いて体格がいい、それは体格的に、シュワロのアレクに対抗できるキャラが必要だったから、とか言われてたり、エンディングで見られるデザインスケッチでは制服の袖を本編中のアレクのようにまくってたりするわけで、しかもアレクも監督だかプロデューサーだかにゴリラ呼びされてたし、同族ってことは、やっぱりミナトもゴリラなんですよ。
という流れで、薄々わかってはいたけど、やっぱりなんか思ってたママと違うくない!??!?!?というショックはめちゃくちゃ大きくて、私はこれを第一次香賀美ショックと呼ぶことにしました。
ショートアニメ全体としては、例えば香賀美タイガは一番新たな一面を見せてくれたというか、いろいろな情報が彼の内面とか、性格とかにダイレクトに繋がっていて、さしたる混乱もなく受け止めることができたと思うんです。
十王院カズオとのやりとりも、特別仲が悪いとかじゃなくて、あれが彼らなりのコミュニケーションの取り方なんだろうなって感じで、これから先も見守っていきたいな、と思わせてくれるものでした。
また、本編であまり活躍のなかった太刀花ユキノジョウもリーダーシップを発揮していたり、西園寺レオのかわいさの方向性がわかったり(彼は本当に男の子としてかわいいんだ、男の娘枠ではないんだと思いました)、涼野ユウのはっきりした性格や、彼個人のプライドなどが明らかになっていて、エデロのみんながより愛おしく感じる一幕として、大変楽しみました。
しかし鷹梁ミナトに関しては、そうではない…
突然の呼称の変化…タイガへの当たりの強さ…オラオラ系の片鱗…
何一つわからない、新しい情報は出てきたけど、それが本編中のミナトの姿とあまりにも乖離しすぎていて、私にはどうすることもできない…。
他人の嫌いな食べ物を食事にこっそり混ぜ込んで食わせることが趣味の男…この趣味も大概どうなのって思うけどこれもボスゴリラとしての姿の一片でしかなかったのか。
我々を混乱の極みへと突き落としながら、あの男はどこへ行こうとしているのか。
今回のアニメで強く思ったのは、ミナトは神浜コウジの流れを汲む男なのだな、ということです。カヅキの後には、彼に強烈に憧れているタイガがいる。ヒロに続くのは、おそらく無限ハグを踏襲した新ジャンプを成功させ、また突発にもかかわらず凄まじいアイドル性を発揮した一条シンだろう。
エデロの中では作曲は涼野ユウの持ち物だと察せられるので、鷹梁ミナトはその代わりに何を持っているのでしょうか……筋肉かな…
本当にやばいアニメだった。これでマジで動くタイプのアニメだったら本当に命の危険に陥っていた。画面の絵面があんな感じで本当に良かった。
俺のドルチェミナトの気まぐれキャラメリゼ。
早く食わせて私を脳髄ごと粉砕してほしい。
今となっては願うことはただそれだけである。