刻印の誇り2、お疲れ様でした。当サークルスペースを訪れてくださった皆様にお礼申し上げます。
今回の新刊で一番根本になった部分は、私が蒼炎を初めてプレイした時の終章での有様でした。ノーマルモードだと戦闘開始後わりと早い段階で三択で増援を呼ぶイベントが発生しますが、ご存知の通りダンチで力不足なのが私たちの王様です。増援がきたときにはちょうど真正面、ブライスら重装兵と対峙しているタイミングです。で、何しろネサラの攻撃が通らない。与ダメージも被ダメージもなかなかしょっぱい思いをさせてくれる。疾風の刃にしても、そもそもの魔力が少ないのでちょっと…あの…。もちろんそういうところが好きで、だからこそ暁中でのティバーンのなぜネサラが王になったのかがわからないという旨の発言につながるのだと思うのですが。そんなこんなを経て、暁で自軍の一員となった王様は、全く王らしいステータスになってて驚きましたね。蒼炎暁間で何があったんでしょうか。自分の力の無さを痛感することになったということなのでしょうか。
という、甘じょっぱい気持ちをねりねりして、時の経過と、関係の推移とを重ねた結果が今回の新刊と相成りました。お楽しみいただけたでしょうか。
今回ちょっと今までの本よりガッシリ原作に組みついているので、いつもはダラダラしたあとがきをつけているのを省略しました。なので代わりにここでダラダラしてます。
蒼炎と暁を並べたときには蒼炎に対して思い出深く感じるのですが、鷹鴉の関係を見たときには蒼炎だけではなく暁にかけて大きな変動が生じているように思えるので、切り離して考えることは難しいです。
やっぱり蒼炎で共闘できちゃったのがフラグだったんだなぁ。ティバーンは鳥翼同士で手が組めるんだって期待しちゃったんだろうなぁ。
それで結果としては非常に痛い目を見ることになったのですが、それも含めて最終的に手が組めるどころか一緒になるところまで持って行ってしまえたのが、ティバーンという男の強さなのだと思います。
次回参加イベントは3/20の春コミになりますが、こちらはES21峨マルスペースでの参加となります。脱稿間近です。当日はFE既刊/新刊も持ち込み予定です。BOOTHでの通販と合わせてご利用ください。
ところで鉄血やっぱりしんどくないですか?
しんどい以外の言葉が見つからないのでアレなんですけど、ボードウィンは見極めると言いながら、彼はやっぱりファリドをわかってはいないし、ファリドは理解を求めていないし、人と人とが分かり合えない事実を突きつける構成は非常にガンダムで大好きです。で、その表現をするために鉄血世界ではニュータイプ的存在からの脱却が図られたのかな…と思いました。
UCでの「わかられたくない、わかるはずがない、こちらを見るな!」という旨の拒絶が本当に苦しくて、こちらは激しく明確な拒絶でしたが、鉄血のファリドの拒絶は呼吸をするのと同義で、これもこれで苦しい。
ガンダムで育った女なので、鷹も鴉も真実分かり合うことはないんだろうな、とは思っています。でも、表面上の歩み寄りと、根っこの妥協と、ひとには決して実現できない時の長さが、少しでも二人の関係を安らかなものにしてくれやしないかと願っています。
しんどい。