観客 is DEAD!
なるほどね、と。
LDHくんが「胸キュン」に取り組むとどうなるのか、こういうことだったんですね。
壁ドン、お姫様抱っこ、あとなんだっけ(記憶がない)…ええと、なんかそういうものを「胸キュン」のための道具に貶め、作り上げた虚構の上で女性陣のときめきを踊らせる。「お前たちこういうのが好きなんだろ」を作中でやってしまう。胸キュン is DEAD というのはそういうことなのか? もう「素」の胸キュンは存在しないということなのか? そして「王子」も、その虚構の胸キュンを本物のように存在させることができる者の称号だから、「素」の王子はもういない、そういう意味での “PRINCE is DEAD ” なのだろうか? どうなんだよ白濱亜嵐。オイ。
初代の現王丸(TAKAHIRO)、二代目の竜崎(岩田剛典)に続く三代目王子の称号は朱雀奏(片寄涼太)の手に渡ったわけで、これをLDHの各世代の稼ぎ頭と見る解釈が多いようですが、じゃあ白濱亜嵐は何だったんだよ!?
あのエンディングを見るに、三代目エースはやっぱり片寄だったんだね! と手放しに喜んでいい状況じゃないのでは?
やっぱり続きがあるんだなぁ〜映画一本で終わるわけがなかった。続編も楽しみにしています。
(※よくわかってないまま書いています)
見てる側の感情としてはキンプリと近似だと思います。
王子の概念も胸キュンの概念も、製作者・演者側と我々視聴者の間での共有は全く図られていないので、「なんかそういうものがあるらしい」というフワッとしたイメージだけを持って臨むことになるわけですが、ほぼ丸腰じゃね〜か! また置いてきぼりだよ。
胸キュン競技もわからないし、それを練習するのもわからないよ。
壁ドンの練習を男同士で繰り広げてるのもワカラナイ…。
兄が弟をお姫様抱っこして嬉しそうに走り出すのも、ワカラナイ………。
胸キュンは性別によって隔てられないという主張でもあるのでしょうか? とある男から男へ、胸に秘めた想いがあることは公式で明言されているので、そういう方向性も持ちつつ、それでも胸キュンは死んでしまうんだな…。難しいな。
あと、壁ドン自体は架空の胸キュン動作としてすでに広く人口に膾炙しているのでいいとしても、椅子取りゲームで胸キュンってなんだよ。個人的にケツのデカイ男が大好きだから、チーム生徒会の練習風景でのガブリエル笹塚(関口メンディー)にめちゃくちゃグッと来ちまったよ。そういう感情であってるのか? 出遅れて笹塚の膝の上に乗っかっちゃった生徒会長(佐野玲於)の虚無顔も好きだよ。
とか言いながら、エンドロールはほぼほぼ胸キュンに関係がない、チームの中でのほのぼの後日談みたいな感じでど肝を抜かれた。
先述の男←男の感情にもう一人乗っかってきて男←男←男の図になるし(どういうこと?????)、生徒会長はめちゃめちゃ筋トレ肉体美アピールしてくるし(コレは胸キュンだったのかもしれない)、兄弟は「やっぱり兄貴には叶わねーや!」で丸く収まってるし…。
兄弟めちゃくちゃ可愛かったよぉ〜。
兄はオラオラの超!ワンコ系でヒロインにど真ん中直球で向かっていくし、弟はそんな兄貴をサポートするって言いながらヒロインのこと好きになっちゃう。ライバル関係になるのか?と思いきや、そういう展開にはならず、弟はモヤモヤしたまま大会に参加することに。大会終了後(エンドロール)、兄に「お前も好きだったんだろ?」と指摘されて「兄貴はスゴイ!」に拍車がかかる……。
兄! なんで弟のこと抱き上げてクルクルしてんだよ!
兄は貧乏一家のおバカの肉体派の大食いキャラで、それはほぼ役者本人では?と思わざるを得ない(貧乏一家かどうかは知らない)。私はハイローとプリレの鈴木伸之しか知らないが、LDH映画の鈴木伸之は全部鈴木伸之役なのでは?と思っている(ハイローの鈴木伸之はおバカの肉体派の大食いなバイク整備屋の兄ちゃん)。
鈴木伸之はよぉ〜、飯食いながらインタビューする的な番組で焼肉屋に行って、AKIRAや岩田剛典が喋ってる間も普通に肉とかコメ喰ってんだよな。LDH系イベントのフードメニュー紹介のコーナーとかで、一人で全メニュー食べ切れるか!?みたいなことする役回りなんだよな。
そんなおバカな役どころながらも、ヒロインのことをちゃんと好きだからちゃんと見てて、ヒロインのクセを見抜いて「自分じゃダメなんだ」って気づいちゃうとこ、愛おしくてしょうがねえ…。
鈴木伸之! 俺を選べ! 俺が幸せにしてやる! 腹一杯飯を食わせてやるから!! ※鈴木伸之ではない
気づいちゃってるのに諦められなくて、「俺じゃダメなんだろ?」ってヒロイン本人に確認しに行っちゃう愚直さもたまらねぇ〜〜〜〜!!!!!
そこで一粒涙をこぼすじゃないですか。彼は。
感動的なシーン、私の感情もめちゃくちゃですよ。
でもねえ、鈴木伸之の涙は、恐ろしいんですよ。
LDHは有料チャンネルで色々な番組を公開していて、LDHの人間たちが色々なコーナーで色々なことをやってるらしいんですよね。
その中には「LDH俳優たちの中で誰が一番早く泣くことができるのか?」という演技対決があり、青柳翔と鈴木の対決では、青柳が頑張ってる横で、鈴木伸之、3秒で落涙。
えっ…はや……。
こわ……。
彼が一体何に涙したのか? 我々には永久に知ることはできない。ただ恐ろしいことだけがわかった、それだけである…。
プリレの感想というか、鈴木伸之の話になってしまった…。
公開初日の昨日、舞台挨拶付きのものを見たので鈴木伸之の挨拶も見ていたのですが、あいつは本当に…心臓が強いな……。
場慣れしているので堂々と話し始めるのに、何も考えてないのでオチはないしダダ滑りしてるのに平気な顔して「まっそんな感じで!」と適当にしめてしまう(しまっていない)。
ハイローの何かの登壇挨拶の時、横一列に並んでるのに身を乗り出してまで隣の岩田の顔をずっと見てたせいで、鈴木の頭一個だけ前に飛び出ていたのを思い出した。
舞台挨拶、塩野瑛久かわいかったな、お前がヒロインだよ。