HiGH&LOWの話をします(171116)

見ました。
以下ザム3の感想です。
ネタバレです。

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窪田正孝………

役者のファンでもなんでもないので恐縮ではあるのですが、方々から多忙ゆえの致し方なさ等々を聞き及んでおり色々な心配があった中で、ちゃんと登場し、見せ場を盛り上げ、スモーキーというキャラクターの信念や生き様を演じきった彼は誠に素晴らしいと思います。
「だから俺たちは誰よりも高く飛ぶ」は意味が一切わからないけど…。
「だから」って言われても…困る…全然わからないから……。
「高く飛ぶ」のが物理的なジャンプの話だとはさすがに思えないですが、じゃあ何なのか。高く飛ぶとはどういう状況を表すというのか。
私にはわからないんですけど、ただあんなに自信満々というか、迷うそぶりを見せないスモーキーは、おそらく本人の中には確固たる根拠とともに将来像というか、あるべき生き方というものが存在していて、だからこそ彼は皆にリーダーとして信頼され、彼だけが無名街の中での「特別」に見えるのだと思いました。
スモーキーが言ってることを理解できない私は多分スモーキーの無名街から出て行こうという考えに対して無名街に残りたい!と訴えたエリなんかと同じ立場なわけですが、エリには…スモーキーが言ってたことが理解できたのかな…ちょっとわかんないけど…。
今回ちょっとタケシ怖くなかった?タケシも死んじまうのかと思った部分も怖かったけど、普通にスモーキーの死の上に立つ彼の今後が心配になるというか…タケシはスモーキーにはなれないのに…。

そんな中で今回突然無名街の元住人とかいう設定を表明した二階堂くんの話とかどうですか。
さすがハイローくんはすごいなあ…窪田正孝のスケジュールが押さえられないとか言われながら窪田正孝にまつわる新設定なんかを出してくるなんて…。
また掘り下げられないパターンなんじゃないんですかねこれ。それともバルジ編になった後でも九龍に焦点当ててくれますか。大丈夫ですか。
二階堂くんはどこに行っても満足できない男なんだと思いました。性癖です。
根無し草みたいなクソ野郎好きなんですよね。意思が固ければ固いほどいいし、野心も煮えたぎってるほどいいです。
今後も二階堂くんは心の底に無名街・スモーキーを抱えて生きてかなきゃいけないんだろうなあ。ずっとズタズタだった二階堂の心は、自分はこんなに変わった、無名街なんてものはなかったことになる、スモーキーの故郷もスモーキーの存在も、現在そして未来の二階堂からすれば何もないことと同然なんだ!と宣言しなければ収まらなかったにもかかわらず、死を厭わないスモーキーの態度でまたズタズタにされて、そして次の宣言は二度と訪れないわけですね。スモーキーにとってこそ二階堂という男はいてもいなくても変わらないのではないか…恐ろしいながらもこの想定は否定できないですね…なんか……。

ていうか勝利宣言といえば最後の岩田剛典なんだけどちょっと今回あんぽんたんすぎませんでした?中盤の一人で九龍の幹部にカチコミかけて返り討ちにあってボコボコにされたにもかかわらず、最後にまた一人で今度は3人の幹部の前に現れて「負けを認めろ!」ってあの…お前また拉致されますよ…!琥珀さんも忙しいんだからそんな毎回助けてくれると思ったらダメですよ!!!!
大人の喧嘩って何だったんだ!お前まだわかってないんじゃないのか!!!
隠蔽できるんだぞ!!!!!!!!!!
いや、今作はちょっと山王連合会のくだりが納得いかないというか、HIRO神の意志が混入しすぎるというか、無理がありすぎる部分がいっぱいあって割としんどかったですね。
なんか、セリフに繋がりがない部分が多々あるというか、突然いい感じのセリフがポッと挿入されるけどそれが前後のあれそれと一切繋がってないというか。
設定の繋げ方もよくわかんない部分ありますからね…。例えば源治なんですけど。
ザム2から出てきてタームネーター的な扱いなのかな?とか、あんまりオツムは良くないのかな…日本刀壁なり地面なりに突き刺して抜けなくなるの何回やるんですか?とか思ってたんですけど、かと思いきや今作で劉が暗殺目的でナイフ持ち出したところに影から現れて自殺と見せかけるように遺書とロープ持ち出して、「周到ですね」みたいなこと言われてるっていう…。
とりあえず源治は強キャラ設定という理解でいいんですかね?それにしては雅貴からのコメントが「またかよ」「しつこい」「うわこっちきた!」だから判断に迷う。
まあ前回も今回も多勢に無勢で負けてるわけだから一対一では強いのかな、やっぱり。
ただ日本刀は手放した方が強そうじゃないですか?

納得できなかった部分は多少ありましたが、トータルでいえば普通に満足っていうかハイローに求めているものを鑑みれば完全に100000000点満点ですよね。
そりゃ誰だって窪田正孝に「どんな気分だ」って聞かれたいし答えた後で「お前にはわからない」って拒絶されたいだろうよ。
琥珀・九十九ペアと雨宮兄弟が共闘する話運びだってみんなが求めてたものに決まってる。
岩田剛典が拉致監禁されて生コン飲まされるのも究極人類の夢だろが!
(琥珀さんが助けに来るのが早すぎて、HIROさんはコブラ姫受けかつカプ固定なのでモブから想いを寄せられながらも一切のレイプを許さない強火の腐女子なのでは?と思いましたね。)

あと普通に花火のくだりめちゃめちゃ良かったですね。
無名街爆破セレモニーとかいうヤバイベントの名称は公開前から爆速で流れ込んできた情報でしたが、蓋を開けてみればさらにやばかったというか…。
キングスマン思い出しましたね。マイルドな感じ。あの花火で人は死んでないんですよね?その辺は大丈夫ですよね?
ハイローはたびたび洋画リスペクト的な部分が見受けられますので今回もそうんな感じかなと思ったり。ザム1の時もあったしね。終盤に花火で解決する感じ、何にしても良かったですね。
日向紀久も楽しそうでよかったよ。達磨の掘り下げあるのかなあ。ベイビーズとかどうしていくのかな。
あの辺のトラックと斜めマハラジャはめちゃめちゃ面白かった上に、構成上もみんなが集まって主人公たちを最後の戦場に送り出すめちゃめちゃ盛り上がる場面だったから、そういう演出というか、構成みたいな部分はハイローくんはめちゃめちゃ強いんだと思います。
冒頭のヌルヌル走る?みんなのカットだけは理解できないですけど……。なんで手放しで褒めさせてくれないんだ……。

この記事書いてたらめちゃめちゃ二階堂に思い入れが湧いてしまった。どうしてくれるんですか。
今回はここまででいいですよね許してください。橘ケンチの目蓋エロすぎるんじゃないですか?いま改めて見てびっくりしました。
もちろん雨宮兄弟とかの話もしたいんですよ、したいんですけどもう2500文字書いてるので疲れてしまいました。
何ですかね、西郷にSWORD地区の成り立ちを聞いてる四人が全くわかってない部分で彼らのおつむ事情にハラハラしながらも、雅貴の「センセー」「社会の授業聞きにきたわけじゃないんすけど」とか九十九さんの序盤さえ聞いてない姿勢とかはキャラクター的には完全に解釈が合うので深く頷いてしまった。

そんなこんなでHiGH&LOWはバランス感覚が恐ろしいなあと思いました。
これからもハイローのテーマは絆とか共闘なんですかね。次の敵はどんな感じなんでしょうか。張城の李くんはもう出てきてくれないのかな?あの胡散臭い日本語めっちゃ好きなんだけど…。轟くんにも出て欲しい。各チームもっともっと掘り下げてくれたらそりゃ嬉しいですよ。

今後も楽しみにしています。